Jan 12, 2006

ヴェニスの商人

初老のゲイの物語
… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
お稚児さんであるバッサーニオから、「金持ち娘のポーシャを娶りたいから、お金ちょうだい」と泣きつかれて、軽蔑するシャイロックから金を借りたアントーニオ。
全財産をつぎ込んだ船が全て難破し、借金の担保として自らの命を奪われそうになるも、危機一髪大逆転。
「命も助かり、金ももらえ、裁判ではバッサーニオの心が自分にあることも確認した〜」と思っていたら、命の恩人が恋敵であるポーシャと判明。
おバカなバッサーニオは賢くて、綺麗な新妻に夢中、アントーニオは一人取り残されて黄昏れる。

「ヴェニスの商人」って初老のゲイの苦悩に満ちた物語だったんだなあ。
もしくは、新妻ポーシャの一人勝ち物語。

■データ
監督:マイケル・ラドフォード
出演:アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジョセフ・ファインズ

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2006年です

すっかり放置したまま2006年に突入。
最近はもっぱら、mixiで遊んでいる小丸であった。

向こうでも映画の感想をアップしているので、それをこちらに移そうかどうか、思案中。
とりあえず、同じ文章をこちらにもアップしてみる。二度読みした方は、ごめん。

遺産相続の方はちゃくちゃくと進んでは、いる。
そっちも決着つけないとなあ。

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Jul 20, 2005

めんどくさがりの遺産分割申告Vol.3

12月下旬に行った母の四十九日で顔を合わせたものの、正式に遺産分割の話をすることになったのは年を越した1月中旬のことだった。
ウソのような話だが、母の葬儀の翌日に倒れた小丸は病気が見つかり、12月中に手術するハメになったのだ。その結果、1回目の話し合いから2カ月近く間が空いてしまったのである。
しかし、1回目の話し合いも、四十九日も和やかに済ませたという思いがあった小丸たちは、その時間の経過については気にもとめていなかった。

ところが、その間に何かがおっさんに起こっていた。
誰に入れ知恵されたのか知らないが、これ以降、おっさんは要求をエスカレートさせていくのである。
2回目の話し合いで「家と土地の名義は、小丸と自分の共同名義」に。
3回目には「家と土地は自分の名義。維持管理は小丸」に変わった。
共同名義まではいくつの条件を出し、それさえクリアしてくれれば言い分を飲むつもりだったが、3回目の要求は小丸も弟も、簡単に飲むわけにはいかなかった。
それは最初の話と違いすぎるし、おっさんが伝家の宝刀の様に使う「母の遺言」とも違う。
小丸たちは数回の話し合い中、言葉を、法律を、最終兵器「母の遺言」まで持ち出して、おっさんに譲歩案を提案したが、おっさんはどんなことを言われても、自分の要求を引く様子は見せなかった。
そして言ったのである。
「お前たちは信用できん!」

……どっちが!?
怒りながらも、小声でツッコむことは忘れない小丸だった。

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Jul 08, 2005

めんどくさがりの遺産分割申告Vol.2

「あの家は小丸の物だけど、おっさんがこの町を出ると言うまでは、住まわせてあげて」
「生命保険の受取人は小丸しかいないから、そのお金で銀行にある借金は返してね」

母の遺言は、そのふたつ。
遺言といっても、病室で小丸やおっさんにポツリと話しただけで、遺言状を書いたわけでもない。法律的には無効のはずだ。
それでも母の言葉を無碍にできるわけもなく、小丸はうなづいた。もちろん、その言葉通りにしようと思いながらだ。

戦いのスタートは、のどかだった。
それは葬式から1週間後のこと。小丸と弟、おっさんの三人で、遺産関係の書類を整理することになった。
母の看病を協力して乗り切ったこともあり、小丸はおっさんに対して、少し心を開いていたし、それはおっさんにしても同じだったのだろう。書類の整理は穏やかな秋の日に相応しいムードで進んだ。

母が小丸たちに残した物は3つ。
1、店舗兼住居のボロ家、それが建つへっぽこ谷の土地。
2、生命保険(その金額は小丸を10とすると、弟に4。おっさんにも5〜6程度の額が下りたらしい)
3、店の回転資金と車購入の借金 約500万円

この他に、微々たる貯金もあったのだろうが「入院でほとんど使ったし、記帳していない。それに、俺の貯金も一緒になっているから」というおっさんの言葉を信じて、確認はしなかった。
……今振り返ると、きちんと確認しておけば良かったと、心の底から思う。

一通り確認が終わった後、
「この家は小丸に…という言葉もあったし、通帳以外の書類は全部持っていって」と、
おっさんは笑った。
その言葉と姿から、この後、どんな展開が待っているかなど、読めるはずもなかった。

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Jul 07, 2005

めんどくさがりの遺産分割申告Vol.1

01年の秋に実母が亡くなった。
小丸と弟が小学生の時に両親は離婚し、母は家をでた。
よくある離婚話だと、この後、音信不通になったり、小丸と弟を引き取った父が再婚して、義母との関係に悩んだりするのだが、ありがたいことに小丸んちは「優良離婚家庭」。
両親は再婚もせず、父は母に会うことすら少しも嫌がらなかった。

ちなみに母は、小丸たちが住む街から車で1時間ほどのへっぽこ谷で店を営み、女手ひとつで家も建てた。
我が母ながら、性根の座った人である。
しかし、そういう人には必ず弱みがあるわけで、母の場合は「男」。ありきたりである。
再婚はしなかったものの、母は同棲を繰り返した。
同棲と言っても、男が母の持ち家に転がりこむわけだから、甲斐性なんてあるわけがない。
別れては新しい男が現れ、別れては新しい男。
そんな母を間近で見ていた小丸は、正直言って、母には男を見る目が無いと思っていた。(……今でも思っている)

そんな母の晩年に現れたのが「おっさん」である。
おっさんと母は92年頃、知り合い、ご多分にもれず、そのまま母の家に転がり込んだ。
妻も子どもも、借金すらある身でだ。
唯一おっさんが、今までの男と違ったのは、建築関係の資格を持ち、フリーで仕事をしていた彼には稼ぎがあったのである。

以来、10年近く。おっさんは母と暮らした。母が入院してからの数ヶ月は仕事もせずに、かかりっきりになって母を看てくれた。
「フリーランスはこんな時、便利〜」と思いつつ、週末しか泊まり込みに来れない小丸は、おっさんに対して素直に頭が下がったし、心の底から感謝した。
その結果、許してしまったのである。
何を?
二人の結婚を!
母はおっさんの籍に入った数日後に、死出の旅に出た。
そして、おっさんと小丸の戦いの日が始まったのである。

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Jun 08, 2005

2005年2月に見た映画…10本

●『雨鱒の川』
玉木宏が格好良いので、その他のことはまあいい。
●『モーターサイクル・ダイアリーズ』
チェ・ゲバラだからではなく、普遍的な青春映画として成り立っている佳作。
●『北の零年』
行定監督だったので見てみた。行定監督がなぜこの映画を監督しようと思ったのか。配給がなぜ、行定に監督させようと思ったのか。意図がわからん。
●『東京タワー』
非日常の岡田×黒木ペアよりも、日常の松本×寺島ペアに軍配。夜景の東京タワーは驚くほど綺麗に撮れている。
●『ターミナル』
作り手も意識したに違いないが、間違いなく昔のハリウッド味。ラスト、トムとキャサリンがハッピーエンドにならない辺りが今風!?
●『ハウルの動く城』
平均点以上の映画だけど、ワクワクしない。
●『五線譜のラブレター』
予告編からの予想を覆す史実の連続に唖然。お久しぶりのケビン・クラインと、お気に入りのアシュレイ・ジャッドが安定感のある名演。
●『オペラ座の怪人』
小丸はクリスティーヌを恩知らずだと思います!
●『ニュースの天才』
周囲に媚び媚びのバカ男を、周りの女が大事にして、甘やかす気持ちがわからん。つまり主役がそれだけ魅力的に見えなかったということ。その時点でアウト。
●『シルヴィア』
カミーユ・クローデルを思い出した。才能は、才能ある者にしか見いだせない。けれど、同じ道を志す才能ある者同志は相容れない。

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May 25, 2005

2005年1月に見た映画…11本

●『世界でいちばん不運で幸せな私』
周りを不幸に巻き込むだけ、巻き込んで、勝手に幸せになるバカップル。死んでしまうといいと思うよ。
●『レディ・ジョーカー』
原作をまとめた脚本の力は買い。吉川晃司が悪そうで良かった。
●『エイリアンVSプレデター』
そして二人(?)は戦友になった。1年に数回しか映画館に行かない大丸さんが「絶対に見たい…」とついてきた貴重な作品。
●『モンスター』
シャーリーズ・セロンがきちんと汚かった。ちょっと女性よりの描写が多くて、悲劇に傾いているのが難点。もうちょっとドライな表現を求む。
●『Mr.インクレディブル』
懐かしいアメリカ産アニメを見ているようなキャラ設定。平面だったら、もっとツボ。
●『トリコロールに燃えて』
シャーリーズ・セロンがきちんと綺麗かった。
●『やさしい嘘』
ばあちゃんの貫禄勝ち。
●『靴に恋して』
スペイン映画は色が綺麗。一つの街で生きる4人の女性。その生き方が交差していく描き方は好み。
●『春夏秋冬そして春』
キム・ギドクは良いです。前作『悪い男』で感じた「生きにくさ」から、「生きにくいから、どうするか」に一歩進んだ印象。監督が年取ったってことかね。
●『UTAKATA』
中村うさぎのドキュメンタリー。行動が派手だから一見、腹をくくっているように見えるけど、その実、常に逃げ続けているだけ。逃げ続けることを選んだという言い方も可能だろうが、それは単なる言葉遊び。同じカテゴリーでくくられやすいが、正反対な存在である西原理恵子や岩井志麻子の生き様の方が見事だと思う。誰か岩井志麻子のドキュメンタリー作らないかなあ。もちろん、ベトナム、韓国ロケありで。
●『カンフーハッスル』
バカバカしいことは、素晴らしい。それにしてもチャウ・シンチーが日本で儲けるまでの道のりは遠かったね。

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Apr 26, 2005

近況報告

●その1
1週間前から両手がじんじん痺れて止まりません。
寝る時に「このまま起きてこないんじゃないか…」と思うようになったので
明日、病院に行って来ようと思います。
できれば、慢性肩こりによる血行不良という診断でひとつ。
それが無理なら、せめて“脚気”でっ!!!!!

●その2
数年前に亡くなった母親の遺産(つってもボロ家1軒だけですが)を巡って、シャレにならん事態が発生しております。
生まれて初めて裁判所たら言う所に行ったり、弁護士とか言う人に会ったりしてます。
腹が立つことやら、面倒くさいことが多すぎて
「何かに利用しなくちゃもったいない!」と思い始めていますので、もしかしたらここに書き出すかも…でございますよ。

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Dec 28, 2004

2004年鑑賞映画リスト

2004年に映画館で観た映画、計142本。
今年はきちんとメモってなかったので、おそらくチェック漏れあり。
おまけに、見逃しも山のようにあるんだからなあ。
なかでも、「デビルマン」を見逃したのはイタいっ。
これだけの話題作を見逃したのは、まさに痛恨。
「北京原人」を劇場で見た小丸としては、絶対に押さえなきゃいけない一作だったのにぃい。

まあ、そんなわけで。
皆さま、良いお年を&明けましておめでとうございます。
次回更新は1月6日以降の予定!

……以下、リスト。長くて申し訳ない。
ぼくの好きな先生
クジラの島の少女
永遠のマリアカラス
ロッカーズ
夕映えの道
マグダレンの祈り
再—ツァイツェン—見
月曜日に乾杯!

ローマの休日(特別上映)
精霊流し
真実のマレーネ・ディートリッヒ
MUSA 武士
美しい夏キリシマ
飛ぶ教室
ジョゼと虎と魚たち
ここに、幸あり
ドッグヴィル
女はみんな生きている
かげろう
ブラウン・バニー
アイデン&ティティ
しあわせな孤独
クリビアにおまかせ!
幸福の鐘
油断大敵
幸せになるためのイタリア語講座
グッバイ、レーニン!
息子のまなざし
eiko
サロメ
パリ=ルーヴル美術館の秘密
1980(イチキュウハチマル)
ションヤンの酒家(みせ)
真珠の耳飾りの少女
きょうのできごと
カルメン
エレファント
白いカラス
ロスト・メモリーズ
チルソクの夏
蕨野行(わらびのこう)
サウンド・オブ・ミュージック
自転車でいこう
ぼくは怖くない
ディープ・ブルー
スイミング・プール
ウォルター少年と、夏の休日
リアリズムの宿
みなさん、さようなら
父と暮らせば
誰も知らない
列車に乗った男
天国の青い蝶
華氏911
ぼくセザール10歳半1m39cm
家族のかたち
キッチン・ストーリー
バーバー吉野
カーサ・エスペランサ〜赤ちゃんたちの家〜
CODE46
ホワイト・バレンタイン
父、帰る
ベジャール、バレエ、リュミエール
ロード88
ヴィタール
犬猫
ファインディング・ニモ
10ミニッツオールダー(イデアの森)
10ミニッツオールダー(人生のメビウス)
ラブストーリー
ミスティック・リバー
この世の外へ
着信アリ
シービスケット
銀座の恋の物語(旧作)
ゼブラーマン
ラブ・アクチュアリー
太陽の王子ホルスの大冒険(旧作)
悪い男
ブラザーベア
ラスト・サムライ
イノセンス
レジェンド・オブ・メキシコ
IN THE CUTハ
恋愛適齢期
ディボース・ショウ
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
ピーターパン
スパニッシュ・アパートメント
KILL BILL vol.2
パッション
死に花
CASHHERN
コールドマウンテン
ビッグ・フィッシュ
レディ・キラーズ
21g
キューティーハニー
ヴァイブレーター
嵐を呼ぶ男(裕次郎・旧作)
下妻物語
スキャンダル
トロイ
オアシス
女王ファナ
赤目四十八瀧心中未遂
ソニー
海猿
世界の中心で愛をさけぶ
69
リディック
マッハ
Mの物語
スチームボーイ
茶の味
サンダーバード
スパイダーマン2
ホテルハイビスカス
ハリーポッターとアズカバンの囚人
スゥイングガールズ
純愛中毒
誰にでも秘密がある
イザベル・アジャーニの惑い
コニー&カーラ
コラテラル
いま、会いにいきます
機関車先生
バレエ・カンパニー
LOVERS(謀)
恋の門
テイキングライブス
泥だらけの純情(旧作)
シークレット・ウインドウ
海猫
ソドムの市(ホラー番長シリーズ)
稀人(ホラー番長シリーズ)
ラブキルキル(エロス番長シリーズ)
ユダ(エロス番長シリーズ)
片目だけの恋(エロス番長シリーズ)
笑の大学
SAZEN丹下左膳 百万両の壷

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Nov 02, 2004

天国の青い蝶

作り物は、本物には勝てない……のか!?
… … … … … … … … … … … … … … … … … … … …
(ネタバレ注意)
コスタリカの自然と、そこに息づく生き物たちが圧巻である。
その美しさの前には、ストーリーや演出すら不要に思えるほどだ。
なかでもCGを使用した演出は、無用の長物と言うほかない。
CGを使わなくても、この自然の中に、夢魔や奇跡を表現するあらゆる素材があったはずだ。

脳腫瘍という重病を抱えながら、憧れの青い蝶を追い求めた少年。
夢にまで見た蝶を手に入れた時、彼の体から病魔は消え去っていた…というウソのような本当の話も含めて、この映画は真実に、何一つ勝っていない。

天国の青い蝶オフィシャルサイト|THE BLUE BUTTERFLY

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