Sep 24, 2004

痛くなるまで目に入れろ

作・演出:G2
出演:山内圭哉/中山祐一朗/曽世海児/久保田浩/岩崎道子/渡邊慎一郎/松下好/久ケ沢徹
坂田聡/シルビアグラブ/陰山泰
(2004/09/23S ドラマシティ)
(ネタバレ注意)

G2プロデュースで、このメンツなら、ぜったいにコメディだろうと踏んでいたら、大間違い。
基本的には父子の支配・被支配の物語。
父子以外、皆殺しのラストで、怖さや、薄気味の悪さを感じさせたかったのだろうが、その点では演出も、脚本も全然、ダメ。
救いが無いラストというよりも、作品として救いようのない印象を受ける。
役者それぞれに当て書きしたということもあり、演技にも意外性無し。この人は、こう演じるだろうな〜というそのまんま。それなら、それで予定調和を望みたいにも関わらず、中山祐一朗にキジルシ演技をさせていないなんて!!
唯一の収穫は数年ぶりに久保田浩の「ピー、ポンッ!」が聞けたことだけ。
最近のG2プロデュースには落胆させられっぱなし。でも、キャストがなあ。いいところ、突いてくるから、ついつい見てしまうんだよな。

G2プロデュース

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sep 22, 2004

第40回記念 吉例顔見世 夜の部/御園座

一、 熊谷陣屋 
二、 十一代目市川海老蔵襲名披露 口上 
三、 助六由縁江戸桜 

七代目市川新之助改め十一代目市川海老蔵襲名披露、夜の部を鑑賞。新之助は嫌いなのだが、せっかく近くに来るのだからと三等席を取った後に、菊之助が揚巻に扮することに気づいて落胆。菊ちゃんの女形が見られるのなら、一等取れば良かった……。

『熊谷陣屋』
演目自体は2〜3回、見ているのだが、好きではない演目。基本的に「忠」のために、我が子を手に掛けるというパターンの話は感情移入しづらい。
中村鴈治郎が初役で熊谷直実を演じる。先々代の鴈治郎の型を甦らせたということで、今まで見たものとはちょっと違った。印象的なのは首実検のところで、弁慶の立て札を使って、顔を見せないようにする部分と、僧形が有髪であること。鎧を整えるわずかの間に、僧になるのだから、剃髪した坊主頭で現れるよりも、リアルな解釈かもしれない。
それにしても扇雀さんは扇千景にそっくりだ。

『口上』
団十郎が倒れたので、 中村雀右衛門が仕切っていた。雀右衛門を見るたびに、早くこの人の踊りを見ておかないと…と思う。いや、まあ。お年もお年だから……さ。
基本的にはまじめな口上。新・海老蔵の素行をあげたのは一人だけ。

『助六由縁江戸桜』
初見。この芝居はストーリーうんぬんより、もう完全にショーなんだなあと、傾城がずらり並んだ舞台を見て思う。しかも今回は菊之助が揚巻、白玉には亀治郎。亀治郎は可憐な町娘とかが似合うと思っていたけど、傾城姿もなかなか。菊ちゃんは文句なしに美しいし、まさに眼福。若い内にいっぱい見ておかないとなあ。
こうなると、東京での揚巻・玉三郎、白玉・福助を見逃したのは心底、ツライかも。
新之助は見目美しいのだが、発声が今風で、歌舞伎の中ではちょっと浮いて聞こえるのが難。あの声はわざとなんだろうか?
松禄も助六の兄役で出演。よく考えたら、旧三之助、そろい踏みなのであった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Aug 30, 2004

鈍獣

作:宮藤官九郎 演出:河原雅彦
出演:生瀬勝久/池田成志/古田新太/西田尚美/乙葉/野波麻帆

(ネタバレ注意)

生瀬、池田、古田が組んだ「ねずみの三銃士」公演。この3人が出て面白くないはずがない。
その分、女性陣が付いていけるのか不安だったけど、それは杞憂。最初からイケるだろうと予想していた西田尚美はもちろん、残り二人もはじけていて○。
女性キャラは当て書きしたという話だから、それも功を奏したんだろう。

対して男性。
地方都市で複数の飲食店を経営する、江田(古田)。
江田の使いぱしり状態の幼なじみ、岡本(生瀬)。
そして、二人の同級生であり、今は小説家となった凸川(池田)。
三人三様にクセがあり、ダメダメな男という役柄。
キャラの立場もあって、古田さんが押さえに回っていたのが、ファンとしてはちょっと淋しい。ぜひ、三人が役柄をシャッフルしたバージョンも見てみたい。

クドカンの脚本は、今まで見た中で一番のデキ。展開も見事だし、人の悪意や疑心暗鬼といった感情を上手に使って、怖がらせてくれた。
ただ見終わって思うのはクドカンといい、河原雅彦、長塚圭史といい、この世代が書いた脚本には救いが無いってこと。
これって世代の特徴なんだろうか?

| | Comments (0) | TrackBack (0)